【直哉side】

「直哉ー、さっき言おうとしてたことってなに?」

「あぁ、あれ?えっとね。今日きた相原先生って永井先生の高校の時の同級生で
大学も同じで………って涼也?!」

俺の部屋の床で涼也が気絶してる…?

動かない涼也から微かに「ぅう…ううっ」
って呻き声が聞こえてくる

「それで………あとはなにさ……」

そんなにショックなのかなぁ
可笑しくなって少し笑ってしまいそう

「それでね、永井先生と相原先生ずっと付き合ってたらしいの」

「ンゴッ?!?!」

「まぁ、でも相原先生凄く綺麗な人だからまぁ納得するよねぇ…」



「そうなのか…うん、そうなのか…」

ちらりと横目で涼也をみると
次は壁の端っこで膝を抱えて自分に言い聞かせるように何かをぶつぶつと呟いていた


「涼也は誰かと付き合ったことないの?」

「んなっ、んなことあるわけねぇだろ!」

「え、そうなの?!意外だなぁ」

こんなにかっこよくて女の子にもモテるのにねぇ

もったいないよ涼也

「俺はそういうのよく分からん…前の学校では怖がられてたし…そもそも不登校気味だったしな」

「まぁ、永井先生ももういい年だもん、そりゃ付き合った経験くらい普通あるって」

「そうだよな…分かってはいるんだけどな」



それは嫉妬だね、きっと