「まじかよ…」

俺は今、転校先の学校の寮にきている

これからはここで暮らすわけだ

俺が驚いたのはなんといっても寮のボロさ

築何年だよ……

やけに家賃が安いとおもっていたんだ



手続きを簡単に済ませ寮に足を踏み入れる

ミシミシと床が音を立てた

今にも壊れそうだ…大丈夫かよ


「君?今日からここで暮らすの?」

後ろから声を掛けられ振り返ると
 
茶色の髪の華奢な男子がにこにことこちらに視線を送ってきている

「うん、まあ」

「俺、三上直哉!よろしく!」

「俺、黒田、よろしく」


それから三上は俺の荷物を部屋まで運ぶのを手伝ってくれた

三上によるとこの寮はボロいし小さいので

住人は3、4人程らしい

先輩が卒業して寮からでていって

今は三上ひとりだけだったというわけだ

「新しい住人とかすごい嬉しいわ!友達な!友達!」