「あ、ちょっと話変わるんだけどさ」

涼也が顔を上げて口を開く

「なに?」

俺の目をまっすぐに見る

「俺、バスケ部入ることにした」

「ま、まじかあ…」


転校してきたばかりの時

「ここの高校部活盛んだよ!何かは入ってみたらどうかな?ちなみに俺は弓道部」

入部を勧めた俺に対して

「面倒、ダルいし、入んない」

なんて言っていた涼也が…!!!

自ら部活に入るだなんて、まさか

「何で急に?何でバスケ?」

「顧問が永井先生」

あぁ、なるほど

そこまでして先生に近づきたいのか

頑なに入部を拒否してた涼也を変えちゃうくらい

先生は涼也にとって大きな存在なんだなあ