「三上、それ勉強に関係ない」

「だって気になるんですもん」

立ち上がった先生は
急な質問に動揺を隠しきれていなかった

「プライベートだぞ」

「分かってますってばぁ!」

ここで引き下がるわけにはいかない

というか、なんでそんな質問したんだろ自分

「明日も補習あるからな」

俺が考え込んでいるうちに

先生は俺の髪をくしゃくしゃっと撫でて
教室から出て行ってしまった


「……逃げられた…」