私たちの恋が、みんなに嘘をつくことになるのなら。
私は嘘つきにだってなる。
だから…
「…先生、好き」
今感じるこの気持ちだけは、いつだって正直に伝えたい。
今、目の前にいるあなたに。
一点の曇りも迷いもなく、ただ真っ直ぐに。
「大好き」
「…知ってる」
私の肩にうずめていた顔をそっとあげた先生が、チュッと触れるだけのキスをした。
「…なっ…!今…!きっ、ききき…!(訳:今キスした!?)」
「…こんくらいで赤くなんなよ」
ふっとおかしそうに笑った先生が、愛おしそうに私の頬を撫でて。
「…決めたからには…覚悟しろよ。
俺と、秘密の恋をする覚悟」
彼がついた嘘は、
秘密の恋の始まりでした。
♡完♡