軽~く「ヨロシク☆」なんて言い出した先生に殺意が沸き起こる。




「な、なな何でそんな嘘…!」



「…んー、俺が教師やめるって言ったら君どんな顔するのかなと思って」



「なっ、何それ…!!」




試した、ってこと?

そんな、私は本当にショックだったのに…!




「バカ!先生のバーーカ!私の気も知らないで、何でそんな…!」




「…そっちだって俺の気なんて全く知らないくせに」




すっと笑みを消した先生が、グイッと私の頬を引っ張った。




「いひゃいっ」



「…くそ、高校生なんてただのガキだと思ってたのに」



「なに…」



「おまえ見てると自分が抑えられなくなりそうで怖いんだよ」



「…え…」




先生の切なげな瞳から、目が離せない。





ふっと瞳を揺らした先生が、不意に立ち上がって私に背を向けた。