しかし、私は、ふと思った。
あれそういえば、私昨日優希くんはのこと、振ったよね!?
そう思い、チラッと顔を見ると、向こうもこちらに気づき笑った。
不覚にも私はその笑顔にドキッとした。
イケメンって得だからいいよね。
って、そうじゃない!!
横を呑気に歩いてる優希くんに、
「き、昨日のことなんだけど」
すると、彼はキラキラスマイルになった。
「もしかして、OKだったりするんですか!?」
「残念ながら、NOですが...。
てか、あの昨日私振った気がするんですが...!」
「分かってますよ。
でも、僕は諦めませんから!!だからこうして頑張ってますし。
ほら、恋ってこんなにも楽しいですよ!!」
屈託のない笑顔で、そういった彼。
なんだかとても、羨ましかった。
優希くんは、私にはない何かを持っていたから。