「そう...だっけ....」

全く身に覚えがない。

「そろそろ行くか。」

遊星が歩き出す。


ひらっ.........

花びらが一枚。散った。

『咲葉。』

「え....?」

遊星の方を向いても、なにもない。
たしかに、呼ばれたと思ったのに。


なんとなく、桜を見上げる。