準備登校で発表されたクラスへ行く。

最悪.....

クラスに入った瞬間思う。
窓際、一番後ろの席。

普通、ここはベストポジションだろう。
私だって今が春じゃなければそう思うよ。


さい先悪......

そう思いながら席に着く。

嫌でも目に入ってくる桜。

「春川さん....」

小さな、透き通るような声がした。

あ......
「冬花ちゃん.......」