「え......!?」

まさか。まさか。お母さんまで....!

「あ....あ....」

ケータイを片手に靴をはいて家を飛び出す。

「咲葉!!」

呼び止める声が聞こえた。
だけど。


行かないと。行かないと。桜のもとへ。

「うっ.....うっ....」

涙もぬぐわずに走った。

「はぁ....はぁ....」

桜はすっかり緑色に。

街灯のしたで、ケータイを操作する。