「ただいまー。」

あれから私たちは特に会話をすることもなく、黙々と掃除を続けた。

「おかえりー。」

ドサッとカバンを床におろし、ソファに横になる。

「ちょっと。制服シワになるでしょ?早く着替えなさい。」

お母さんの言うことに返事はせずに

「桜花....どこにいるのかな...」

ね。お母さん。と言う。