「あんたって、蒼井のこと好きなの?」

「へっ!?」

やば。変な声でた。だって、そんなこと....

「私、好きなんだよね。」

サッサッサッ....
ほうきで床を掃く音がやけに響く。


「好きじゃ....」

『好きじゃない』そう言おうとして、やめた。

「好きだよ。」

今さら、好かれようなんて思ってない。だけど、なんとなく。
言わなきゃいけない気がした。

「私さぁ....」

ピタッとほうきを持つ手を止める流々南。

「あんたなんて、大嫌い。」

「知ってるよ。」

「今までも、これからも。それは変わらない。」

私もだよ。流々南。

「でも......」

そう言って少し黙る彼女。