去年と一昨年。
そんなに話したこともない冬花ちゃんがいなくて
『さみしい』と感じたのはぽつん。と机と椅子がおかれていたからだ。
そこに、誰もいないことが。
誰かがそこにいたということを表していた。

あの日。たまたまあの机が目に入った。だから、冬花ちゃんを.....

『思い出した。』


あぁ。人を忘れるってこういうことか。
私も酷い人間だ。

「ごめんね。」

え?なにがって顔で私を見る彼女に。

「ごめんね。冬花ちゃん。」

こんな私で、ごめんね。と謝りたい。