「咲葉ちゃん、大丈夫?」

心配そうに聞いてくる冬花ちゃん。

....また心配をかけてしまった。

「......平行線って....交わると思う...?」

そんなことを口にしてしまった。

「え...?えーっと。交わらないから...平行線って言うわけで...」

冬花ちゃんの言う通りだ。交わったら、それはもう平行線じゃないね。

「だよね....」

「交わると思うよ。俺。」

窓のそとを見ていた顔を逆に向ける。

「どこまでもさ。ずーっとのばしていけばいつかは交わるかもしれない。」

蒼井が言った。

「ないよ。私たちは...」