今だって、斜め前で背筋を伸ばしただ一点だけを見つめている彼。


何をみているのかなっと視線を追うと、彼は彼の想い人を見つめている。


知ってた。


見ていたから知ってるんだよ。


知っていたからこそ、今も胸が痛い。


ズキズキとして苦しい。


だけど、それも今日で最後なんだ。


もう、彼とは今日で最後。