―5年前。
「三浦智春17歳ですね?」
「そうだけど?」
「お命ちょうだいする‼」
「えっちょっ・・・うわぁ‼」
―グサッ。
―ポタポタ。
「うっ、ハハハ・・・。」
「なっなっ何を笑っている‼三浦智春‼」
「フルネームで言うなよ・・・・れんちゃん・・・・。」
「何故、私だと分かった?」
「れんちゃん・・・ネックレス・・・ずっと・・・・つけてくれてるんだね」
「・・・・っ‼」
「れんちゃん・・・俺さ・・・」
「黙れ。黙れ‼」
「れんちゃんに・・・なら」
「五月蝿い‼止めろ‼黙れ‼」
「殺されて・・・もいっいよ。」
「うっうっうわぁぁぁぁぁぁぁぁ‼」
―グチャ。
―ドサッ。
「あはは。あははははははは」
―カランっ。
「智くんごめっごめんなさい‼」
少女は1人泣き叫んだ。
1人の男の死体の側で・・・。
血に染まったその場所で‼
ただただ泣いた。
自分の殺めた男を腕に抱きしめて・・・。

その後、三浦智春という男は消息不明となって、全国のニュースで報道された。

―5年後。
―ガチャ。
―バタバタ。
「お母さん‼お帰り‼」
「ざんね~ん‼僕は、君の母親ではない‼」
「おねーさんは誰?」
「よく僕が女だと分かったね‼柳沢こばと君?」
「僕の名前知ってるの?」
「知ってるよ?僕は君を殺しに来たんだよ?」
「えっ‼」
―グサッ。
―ドサッ。
「あはは。僕は鬼灯憐華宜しくね?」
―ガチャ。
―バッタン。
「あははははははは」

次の日これはニュースになった。
黒鬼‼幼児を殺したか‼という題でね?

幼児は無数の杭で体を刺されて、リビングにつらされていた。
なんて無惨な姿‼
幼児の遺体のそばには黒いバラが落ちていた。

ほら、今日も獲物を追って駆け回っている
残酷で冷酷な青の瞳に白銀の髪。
それこそが、まさに人々が恐れている人類最恐の殺人鬼。
憐鬼(レンキ)である。
そして、そのしたにつく唯一の仲間である
最恐の殺人鬼。
旺鬼(オウキ)
この二人が揃っている今、誰も黒鬼に勝てやしないんだ‼