「そう!今年かららしいんだけどグラウンドの真ん中にキャンプファイヤーがあって花火が打ち上げられるんだって」


そうなんだ、知らなかったな。



「美海、ちゃんと聞いてみなよ」



「うん」



今日の夜メールで聞いてみようかな。



「結構話してたからもう日が暮れそうだね」



「帰ろっか」



遠い山には夕日が半分くらい顔を出していて、とても真っ赤な色を空に反射しながらゆっくり沈んでいっていた。