3人でお弁当を食べていても天良が帰ってくることはなくて体育祭は午後の部が始まった。



「天良、帰ってこないね。私これから障害物競走あるから行ってくるね」



「うん、行ってらっしゃい!頑張ってね!!」



亜衣里は心配した顔でこちらを振り返りながら障害物競走の選手の招集がかかっている場所に向かった。



障害物競走って陸玖も出るんだっけ。



「遥葵、応援するために前の方に行こ?」


「うん、天良のことだしちゃんと戻ってくるよね」



天良のことはすごく心配だけど亜衣里と陸玖も応援しなきゃ。