那津が一段上がった所にある場所に座ると、家臣団が一斉に頭を下げる。
す、すごい。
那「面をあげよ。私がここに帰って来たのは言うまでもなく"あれ"の準備の為。皆、付き合ってくれるな?」
全員がハッと返事したが、家臣の一人が質問を投げかける。
「しかし、敵を討ち払えるとはいえども、暴走した邪神を止められるかどうかはやはり不確定要素では御座いませぬか?」
那「それは私が止める。」
するとおおそれは心強い、と家臣達がざわめいた。それだけ周りに強さを認められ信頼されているのだろう。
那「御所に天皇のご機嫌伺いという名目で下見をする。付き合ってくれるな?」
なるほど。御所に…
御所?!?!
ーと言うことで吹悠は長州藩邸の次は御所に行くこととなった。