ーーそんな事件のあった翌日


僕の症状悪化。

はーいパチパチ。オメデトさん。


まあ沖田の結核を背負い込んで、仕事をして、捕まって、逃げて…と色々なことが重なった当然の結果という訳だね。

いやー割ときつい。

なんとか那津達には隠しているが咳に血が混じる頻度が格段に多くなってる。

これでも妖力使って病状の悪化を遅らせたり、咳が出にくくなる薬貰ってるんだけどそろそろばれそうである。


それはまあ置いておき。

今僕は那津と同じ格好をさせられ

那「本当はもう少し後にしても良かったんだけど、ちょっと予定早めて"あれ"の準備進めるから吹悠付き合ってもらっていい?」

と言われ指示のままに着いたところが長州藩邸というすんごい状況に陥っている。まあ那津の術で、僕は影の中に隠れているのでまだいい方だけど。


「殿のお帰りだ!」

「殿!早うお茶をお持ちせんか!」

しかし、那津を見て随分慌てているな。



…殿?

那「あれ?未来で教わってませんか?澄野家は代々長州藩の真の主なのですよ。
あ、もともと吹悠が正式な跡継ぎだった訳ですからそろそろ吹悠に座を返さないとですね。」


ええええ遠慮させていただきます!


那「冗談ですよ。今、更に混乱を起こす訳にはいきませんしね。」

冗談で言っていいことと悪いことがあるのをこいつは知っているのだろうか。