あぁもう本当にキリのない。おまけに力任せに刀を振ってくるので、疲れる。
そろそろ目的を果たしたいところだとため息をついた。
すると、平助が奥の方で額当てを外し汗をぬぐってのが見えた。周りには敵がたくさん倒れている。あらかた、片付け終わって一息ついているようだった。
しかし、平助の足元で倒れていた一人が最後の力を振り絞り立ち上がって刀を振り上げた。
危ない!平助気付け!
走ってもここからでは距離がある。急いでそこに転がる敵の刀を思い切り投擲した。
その刀は運良く平助を襲う輩の手に刺さり、そいつは刀を取り落とした。平助はやっと気付いたらしくとどめを刺した。
平「ありがとうな!…って、お前監察?なんでここに?…っおい!待て!待てよ!」
待てない。次は沖田が危ない。
全脚力で床を蹴り上げ、一気に二階に上がると、そこはさっき以上に大混戦となっていた。