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平「あーあー…あっつ〜」

沖「只今戻りました〜。」

斎「結局なんの情報もなかったな。」

熙「土方の刀も俺の物も早く見つけないと大変なことになるな。」

沖田、平助、斎藤、熙の四人がバラバラと宿に帰ってきた。


すると縁側で虎の子を膝に乗せたままうつらつつらする土方が目に入る。

寝たまま手はゆっくり虎の子を撫で動いていた。


沖田はむっと膨れるとパッと吹悠を抱き上げた。

閉じられた瞼からうっすらと黄色い瞳が覗きぽつんと言葉が聞こえた。

『……お兄ちゃん…?』

沖「⁇…寝ぼけてるんですか?ふふっ」

兄がよっぽど好きなのかと少し微笑ましい気持ちになる。


すると熙がずいっと身を乗り出し寝ぼけなまこの吹悠を覗く。

熙「おおっこの方が恩人殿か!」

『…はっ誰?…まさかみたらし団子?』

土「なんでみたらし団子が出てくるんだ!」


いつの間にか起きた土方が吹悠の頭にチョップをかます。


土「この方はなあ…この方はなぁ…み「そういえば盗まれた俺の物なんだが」」


土方が何かを言おうとするがそれを遮るように熙が言葉をかぶせ、土方は仕方なく口をつぐむ。