風鈴の涼やかな音色が少しの沈黙の中で響いた


先に沈黙を破ったのは土方だった。

土「あの、前から少し頼みたいと思っていたのだが…。」

『何だ?頼みたい事があるなら言ってくれ。ある程度ならやってやるぞ。水のお礼だ。』

土「本当か?」

『ぁあ。』


くるりと意を決したように土方はこちらを向いた。


土「……撫でても、いいか?」






















『はぁああああ?』

土「ある程度ならいいんだろ?」

『そうは言ったが…』

土「これ位まだマシだろ?」

『…まさか土方猫好きか?』


ぎくっと少し土方の体が揺れた。
ははーん。図星かな?


『鬼の副長は猫好き、鬼の副長は猫好き、鬼の副長は猫「ちげーよ!」あべし!』

強烈な空手チョップが頭に入り、変な呻き声を上げた。