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沖「吹悠さんっ‼︎‼︎‼︎」

プツンと糸の切れた人形の様に倒れこんだ吹悠を慌てて沖田は体を起こさせた。


妖気はまるで感じられないほどにスッカラカンだ。



事情の飲み込めない平助は慌てた。


平「澄野はどうしちまったんだ?!?!」

沖「自分の全妖力を注ぎ込んで、二人を回復させた様です。」


それにしても…と沖田は考えた。



自分の全妖力を注ぎ込んだとしても、治癒というのは攻撃以上に妖力を使う行為なのだから、

普通は重症者を一人には応急処置で精一杯です。


この人の妖力はなんて底の無い事か。






自分はなんて、力が及ばないか。


この人の事を僕は思ったより知らないのかもしれませんね。


歯痒い。








斎「総司、澄野は一体何者なのだ?」

沖「僕だって知りませんよ!」

くっと奥歯を噛みしめる事しかできない。