バチバチバチバチッ


僕の体から電気が流れ出した。
でもそんなこと少しも気にならない。


?「おお怖っ!さっすが白虎の刀を持つだけあるねぇ。」


ふむふむ、と男は呑気に頷くと足を山崎から離した。



?「んじゃまあ、そろそろ帰るね。遅くなると怒られるし。
ありゃ、でも君ら俺を殺る気満々だね。しょうがないなぁ。じゃあ僕の代わりに遊んであげて、



《餓鬼》」


シャン


杖を振ると男の背後の闇から見るも悍ましい鬼が出てきた。



子供のような体型だが、肌は赤くツノが生え大きく開いた口からは空気音が聞こえる。


ヨダレ垂れてるし。



お腹空いてるのかな。