世間的にデートなんていうものは、ほとんどして来なかったし
強いて言えば、TSUTAYAにDVDを借りに行って、その帰りにちょっと散歩するくらいだった。
それでも、家に帰ればいつだって一緒で、春人はわたしの背中に寄りかかってゲームをするのが日課だった。
わたしも、春人の背中にくっつきながらも、時々彼のゲームを横から覗いて、同じゲームをするのが好きだった。
このなんの変化もない穏やかな時間が何よりも好きだった。
わたしは、お互いを必要としてると思ってた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…