「一人にされて、どれだけ不安だったか、考えてよっ」
ごめんね、好きなんだ。好きだから、離れていってほしくなかったんだ。
いつでも、あなたのぬくもりを知れる距離に居たかったんだ。
「────琉偉、」
彼は、今までで一番、困った顔をしていた。
そりゃ、そうでしょう。
自分に合うと思っていた女が、自分の心底嫌う言葉をツラツラと、泣き叫んでいるだから。
ごめんね、ごめんね、ごめんね。
「────春人、困らせてごめんね」
もう、きっと。わたしたちは、これで終わりだから。最後の戯言だと思って流してください。