「 …ぁ…私、あんまり可愛くないです。」


「 ……駄目ってこと?」



「 ご……ごめんなさい。今、好きな人いて…それで………ごめんなさい‼︎」



「 ……そっか。及川は素直だな。分かったわ!わりぃな、呼び止めて」



「 う…ううん。大丈夫。ありがとう。」




私がまた俯くと、私の横を通って彼は行ってしまった。嗅いだ事の無い香水が何だか無性に好きな匂いだと思った。



可愛いと思ってた、なんて告白されたの初めてだよぉ…。


告白って、凄い勇気だな…





「 あーあ、和磨先輩のことフっちゃったんだ。」



私が声の方を向くと、渡り廊下の先の校舎に湊が立っていた。



「 やだ!!聞いてたの!!?」