「なんか……嫌な感じがする………」
「あぁ?」
なんだろう…………
身の危険を感じるっていうか………
嫌だ、震えか止まらない………
ガタガタと震え出す自分の体を抱き締める。
「おい、何して………どうした!?」
男の人は、私の肩を掴む。
その顔は、似合わずに心配そうにしていた。
あ……れ?
やっぱり、この人どこかで………
『ガキ』
あぁ、何だろう。この声、どっかで………
もう、よく分からないや………
頭の中が混乱する、ここは、一体なんなの??
私はどうしちゃったの??
「自分を百年眠らせた人間は分かるようだな」
仮面の男、顔は、見えないけど………
その仮面の奥で、不気味に笑っているように思えた。
「私がそれの門番?ふっ、笑わせる」
「ハッ、笑わせるつもりはないけどな」
何だろう………
仮面の男の笑み、すごく冷たい……
これは、明らかな敵意??
向けられる視線、言葉、全てが痛い。