「それをここに置いていけ」
ーバッ!!
すると目の前に突然ローブを見に纏った仮面の男が現れた。
「なに、どこから………」
それにあの仮面、なんか怖い………
無機質で、感情が見えない。瞳は見えず、まるで、底知れない闇を見ているかのようだ。
「チッ……さしずめ、姫を守る門番ってとこか?あぁ、でも門どころか、ここまで入るのにはそう苦労しなかったけどな」
不適に笑う男の人の背中を、私は呆然と見上げる。
私を背に庇い、まるで守ってくれているようだった。
「ガキ、さっさと立て!まだ寝てたいなら別だけどな!」
「なっ………い、言われなくてもわかってる!!」
やっぱり勘違いだった!!
助けてくれる気なんてさらさらないんだ、この人!!
私はむくれながらも立ち上がり、男の人の後ろから、仮面の男を見る。