「では、目覚めを待ち、暁の姫を殺せ」 「承知いたしました」 そして12の魔法使い達が姿を消す。 「暁の姫………お前を目覚めさせはせん。私の、楽園を失わぬ為にな」 国王は懐から、黒い羽を取り出す。 「その為に、夢魔をこの手に閉じ込めたのだから………」 国王は笑みを浮かべ、永遠に明けない夜の空を見上げた。