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真っ暗な闇の世界で、ただひとつ。
ぽつりと佇む西洋風の大きな丸い鏡。


「私、何でこんな所にいるんだろう………」


夢って、自覚できるんだっけ??


私は確か、ベットで眠ったはずだ。
だって、寝る前に目覚ましもかけたし、日課のストレッチだってした。


でも………
ここは、私の部屋でも、ベットでも無い。


「なんか、ここ寒っ………」


私は自分の腕を擦りながら、無意識に鏡へと近づく。
私の足音だけが、響いていた。


「うーん??」


鏡の前に立っても、そこには何も映らない。


何も映らないとか、鏡の意味ないじゃんか!
どうして、ここにだけ鏡が………?


首を傾げながら、鏡に手をつくと。
鏡が光った気がした。


目を凝らして見ると………