ガチャ

「そこから出られる事を祈ってるわ!
まぁ、精々頑張ってね!」

はぁ。
ほんとくだらない。
馬鹿なのかな。
どうやってここから出ようか。
この部屋は外側からしか鍵はかけられないし…。
うーん。どうしようか…。

あたりを見回すといいものがあった。
いいものと言うべきなのか…。

そう、ベランダがある。

「ここから出るにしてもなぁ…。
どうやって出よう…。」

飛び降りるのは危険だし、ベランダ伝いに行くにしてもほかの教室から目立つしな…。

「この扉壊すか。
外せるよな、この扉は。
外れたら直せばいいし。
よし、決定。」

外せなくね?
鍵閉まってるもんな…。

「無理じゃん!」

思わず叫んだ時

ガチャ

「…え?」

開いた。

「流那大丈夫ー?」

「花恋じゃん!
どうしてわかったの!?」

そう。
そこにいたのは花恋だった。

「先輩に呼ばれて心配でさ。
後付けたらここに来たから。
したら、鍵かけたから開けて助けた!」

我ながら思う。
いい友達をもったと。