教室に入り机の中に教科書を入れてく。
すると、2年の先輩が教室内を見てくる。
私は気にせずに教科書を入れてると、急に呼ばれた。

「あ、真田さん。
ちょっといいかな…?」

何で私になんか用があるのかな。
疑問に思いながらも先輩に近づく。

「どうかしましたか?」

私が聞くと先輩は歩き始める。

どこに行くんだろ…。
私何かしたかな…。
しかもこの先輩、吹部の面倒臭い男好きの先輩だ…。

はぁ…。マジ最悪。
こんな先輩に呼ばれるなんて…。

着いたのは使ってない空き教室。

なんでこんなとこ来たんだ…?

疑問に思ってる私に先輩は近づく。
私は危険を感じて入口付近にたつ。

「ねぇ、真田さん?」

「何すか。」

私は若干イライラし始めてたので、感情が口調に出てしまう。
そんなのは気にしないけど。

「あなた、海音の事…。
好き…?」

はぁ?
それだけ聞きにきたの?
こいつ馬鹿だな。

「好きだったらどうするんですか?
ってか、私が誰を好きでいても、私が誰を嫌ってても先輩には関係ないっすよね?」

「何よっ、その言い方!
あなた、ちょっと気に入られてるからって、調子のんないほうがいいんじゃない?」

こいつ何言ってんだ?
理解出来ない。
こいつの思考おかしい。
どうやったらそんな考えにいくんだか…。

「私、誰に気に入られてるんですか?
私には先輩の言ってることが理解出来ません。
別に調子なんてのってません。
ましてや、誰かに気に入られてるとかそんなのもないです。」

私が言うと先輩は黙った。
何も言い返せないっぽい。

馬鹿だなこの人。
そんなことを思ってると誰かに蹴られ膝をついた。

私が転んだのを見計らい扉がしまる。
もちろん、さっきの先輩もいない。

私は閉じ込められたのだ。