会っては挨拶をする。

“流那ちゃん、よっ!”

それだけで私は嬉しい。

今まで気付いてなかった。

「流那ちゃん。かぁ。」

はぁ…。

「流那ー。おーい。
意識とばすなー!」

「あっ!ごめん!
考え事してた…。」

なんか日に日にやばくなってる。
海音先輩の事好きって認めてから。

「んーもぉ。
どんだけ海音先輩好きなのー。
わかり易すぎだよ?」

「っるさい!
だって、好きなもんは好きなんだもん。」

そう。私はもう堂々と好きでいる。
たとえ、海音先輩が私を嫌いでも。
私は好きだから。

「でもさぁー、海音先輩も気付いてるのかなぁ…?」

「うふふふ。気付いてるといいわね。
うふん。」

ひとりでニタニタしてキモいぞ。
うふふふとかまじ、キモい。

「まぁ、でも届いてると思うよっ!」

「はぁ?何それ。」

と言って教室に入ってった。