「アホだなお前。」
クスっと笑った潤の顔が、あまりにも悪魔に見えて
「デビル。」
思ったことを、ボソッと言ってしまう。
「はぁ?デビル?」
またクスっと笑って
「お前の発想ウケるな。」
また人をバカにしやがった。
「あんたは人をバカにする事しか、出来ないわけ?」
「何キレてん?」
「あんたがムカつくから!」
「あっそ。」
これ以上コイツに何を言っても無駄だと判断した。
凄い虚しくなった。
口喧嘩なんて負けるのは、目に見えてる。
だけど、バカにされる事が嫌なんだ。
なんだか分からないけど
泣きそうになった。
だから、屋上に駆け込んだ。