先輩の行動が目に付く様になって、気づいた事があった。

毎週火曜日と水曜日は、決まった時間にそそくさと帰っていること。

塾とかかもしれない。とか思ったけど、不安で仕方無かった。かと言って、先輩に嫌われるのは嫌だから、聞くことも出来なかった。




こんな事をする私は最低。自分でも分かっているのに、私は先輩の後をつけてしまったんだ。

こんな行動間違ってる。まるで、先輩のことを信じてないみたいじゃない。

分かってるのに、体が動いてしまう。分かってるのに。私、最低だ。








ねぇ、先輩…私の最低な行動にバチが当たったの?

私の目に映っているのは何?意味分からないよ。理解出来ないよ。

たった一回、先輩を信じられなくて、してしまった行動。





それは本当に…バチが当たったの?

違う?じゃあ…

先輩が私を最初から裏切ってたの?




夢であって欲しくて、自分の頬を思いっきりつねってみる。

「いたっ!」

いたい…?痛い…?

いつの間にか、頬を流れるモノ。…雨?

でも、温かくて、しょっぱくて、頬しか濡れてないよ。