「ほら、そこ気をつけろよ。」

危ないとこは、さりげなく予告?してくれて、気づかいもちゃんとしてくれている。

なんだコイツは?




なんか偉い。

やっぱり女の子に気づかい出来るのが、男ってもんでしょ。

って思ってた。




潤は不器用で、分かり憎くて、意地悪なことばっか言うけど、

本当は、優しくて、気づかいのできる男なんだと…

しみじみ感じた。




"偉いぞ潤。"

本人に言うときっと照れ隠しで、この気づかいは無くなるかも。

って思った私は、潤の背中に問いかけてやった。




というか、私の方が偉くないか?

だって、こいつに"偉いぞ。"って言ってやったんだから。

私が男にそんなん言うの初めてだし…

"感謝しろよ潤!"

私はこの気持ちでいっぱいになって、少しの間ピノキオになっていた気がする。