「お前いつまで泣いてんだよ?」

「だってぇぇー!」

「はいはい。いい加減泣き止め。」

「うぅぅん。」

「学校着いちゃうんだけど。」

「だっ…だってぇ…止まらないんだもぉん!」

「あっそ。じゃぁ、サボる。」




…?

「はっ?」

「サ・ボ・る。お前バァさんかよ。耳悪りぃな。」

「そっそんなん聞こえたし!」

「あっそ。」




当たり前の様に"サボる"って口にした潤が信じられない。

だって、私結構な真面目ちゃんなのかもしれない。

学校だって、サボったことないよ?

ズル休みだったら…何回もしたけど。




そんな私の腕を、せっせと引っ張って行く。

何処に行く??

表通りとかに行ったら直ぐ見つかっちゃうだろうし…




人気の少ない、いりくんだ路地を何のお構い無しに進んで行く。

こんな道あったんだ。って感心しちゃうくらい。