不思議だけど、最初から分かってたみたい。
心のどこかで…ベンチ君には彼女が居るってことを。
なんか嫌だよ。聞きたくなかったよ。
そんな…答え
聞きたくなかった…
心にズサズサとナイフを突き刺されたみたいに…痛い。
でも、痛いだけで、苦しいだけで…死になんかしない。
だから辛いよ。
好きな人に彼女が居るってことくらい…どうって事ないと思ってた。
だって、相手が居たら諦めちゃうと思ってたから。
でも、でもね、
今の私に"諦める"ってことは、したくても出来ないんだよ。
こんなにも好きになった。
話したことが無い時からずっと。見ているだけで幸せ過ぎた。
でもね、潤のお陰で話せたこと…
そこから、私はなんかね"少しでも脈はある"とか思って、妄想して…
そしてそれが今の私を、余計傷つけた。