私の怒りは当分おさまらなかったけど、なんだか楽しかったんだ。
こんな気持ちが、気分が、思いが、転校生君が…私にとって新鮮過ぎたのかもしれない。
でも、そんなことを思っても、いつの間にか"気に入らない"って気持ちは無くなっていった。
何だろう?この気持ち。
私にはまだ分からないよ。この気持ち。なんか…リレーの時のスタートラインに立っている気分かも。
ちょっと違う気もするけど…そんな気がするんだ。
新たな何かが始まる予感。例えて言うなら…入学式の春に良く思う意気込みってところ。
皆思うじゃない…ここからが新たなスタートだ。とか、高校デビューだとか…。
そんな気持ちでウキウキしている。そんなところ。
これから何があるんだろう?怖いけど、楽しみでもある。まるで、春の始まりみたいに。
こんな気持ちをくれたのは、転校生君で…だから私は転校生君にちょっと感謝した。
だって新たな自分を、見つけられそうな気がするから。