見慣れた並木通り。

そこにポツンと置かれた、ベンチ。

いつもそこには男の子が座って居て、いつの間にか目で追うようになって居た。




毎日目で追う度に、分かってくる。

あなたの仕草やクセ…それを見て私はクスクスと笑ったり、興味を示したりする。




それで、いつしか決めた自分との約束が崩れようとしていた。

自分の為に決めた約束が、今にも崩れ去りそうな。そんな予感。

そんな予感を知っているのに、知らないふりをした。

だって好きなんだもん。これ以上にないくらい。

例えあなたの隣に別の誰かが居たとしても…