俺は我を忘れ、周りを囲む奴らをかき分けながらその倒れてる人の元まで足を速めた
「誰か先生呼んできてよ!」
その言葉をかき消すかのように俺は言った
「俺が運ぶ」
「え…?い、一ノ瀬君が?なんで?」
普段怪我人が出たとき
的確に指示を出すだけの俺が運ぶと言ったから、驚いているのだろう
だが俺にもなぜ自分がこんな行動をしているのかが分からない
でも今はそんなこと考えるより倒れてるこいつ
____叶愛を俺が助けてやりたいって
そう思ったんだ
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…