今日から体育祭の準備が始まる
「は〜!食った食った〜!!」
弁当を食べ終え
俺は思いっきり伸びをしながら叫ぶ
横に座っている頼斗ははたから見れば真面目な顔をしているのだろう
だが、俺にはわかる
こいつにやけてやがる
「きっもちわるいなーお前!
にやけてんぞ」
「うるせーな
蒼汰だって聞いてただろさっきの会話」
「あいつほんとおもしろい」
「聞いてた
珍しいな、お前が学校でそんなに楽しそうなの」
「まあ、久しぶりに面白い奴見つけたしな
そのうち飽きるだろうけどー」
「どうだか(笑)
頼斗くんは素直じゃないですな〜」
プププッ、と笑うと頼斗はイラついた顔をした
「なんだよ素直じゃないって」
「本当はちょっと嬉しいんだろ?
本当のお前を見せれる奴がいて」
「…そんなんじゃねえよ」
と頼斗は拗ねた表情を見せた
お、図星だな〜
こんな頼斗は珍しいから本当はもっとガンガン言いたい
だが拗ねられては困るのでこらえて話を変えた