「そーいえば今日の体育の授業から体育祭の練習だよね…？」





仁維奈が嫌そうに言った





「仁維奈！そんな嫌そうな顔しないの！一緒に頑張ろうっ！」





「う、うん…」





「よーし！みんなやるからには優勝するよ！！」




この気合い満々の子は中島 梨々（ナカジマ リリ）





中学の時バスケ部だったらしく今回の体育祭に相当力が入っている




ま、私も優勝する気満々だし！
こうやって経験者がいると頼もしい




私たちは基礎練習から始めボールの感触を確かめた





私はふと隣のコートで練習をする男子たちを見た





『キャーーー！！！！！』




『橘君ナイスパス！！」





『一ノ瀬君ナイシュー！！」





うわー相変わらずの人気だな…（笑）





さすが運動神経抜群の一ノ瀬、いくらバスケが好きだからってあそこまでこなせるとは




そんなことを考えなから男子たちの試合を見ていると





「叶愛ちゃんっ！あぶないっ！！」





「え…？」





ドンッ！





な、何か当たった…？あれ？なんだか頭がグラグラす、る…





バタッ＿





「叶愛ちゃんっ！！しっかりして！！」





仁維奈の焦る声を聞いたところで私の意識はなくなった