「はあああああ」
「どーしたの叶愛ちゃん……隈すごいよ……」
心配そうに仁維奈が私の顔を覗き込んだ
「もう学校やめてもいいかなぁ?」
「えぇ!?だ、だめだよ!!!」
「うぅ…仁維奈ぁ……」
「大丈夫?……昨日なにかあったの?」
「き、昨日……」
昨日は『なにかあった』なんて一言でじゃ片付けられない!!!
「俺、あんたのこと惚れさせるから
覚悟しとけよ」
あの甘ったるい声が今でも耳に残っている
一ノ瀬の謎の行動が、私の頭の中でずっとリピートされていて
頭から離れず眠れなかった
そのおかげで、私の目の下には隈ができてしまっている
なんで大嫌いなあいつな振り回されなきゃならないの!!!
さっさとみんなにバラしてやる!!