「はははははは!!!!!」



「ちょ、ちょっと一ノ瀬?!」




「ははははははー
あんたって本当に面白いね
嫌われてることは分かってたけどまさか俺の本性にまで気づいてるとは思わなかったわ」




「っ!あ、あんたやっぱりっ!」




「そうだよ、こっちが本当の俺、
んであんたの言うとおりいつもの俺は作り物」




「なんで、そんなことしてるの…?」




ふっ、と昔のことが頭によぎるが、すぐに振り払う




「そんなんご機嫌取りに決まってんじゃん
先生もみんな俺がなんでもできる王子様だと喜ぶの、それに優等生だといろいろ楽なんだよねー」




「う、嘘だっ!
それだけじゃないでしょ!他にも理由が…」




ドンッ!__




「キャッ!」




俺は結城の腕を壁に押し付ける




「ちょっ、!は、離してよ!」





俺の気持ちがこんな能天気にわかるわけない





「お前にこそ俺の何が分かんだよ」




「っ……そ、それは…」





周りが俺をこうしたんだ






「あの性格の方がみんな喜ぶからに決まってんだろ……」