「っ……そ、それは…」





「…あの性格の方がみんな喜ぶからに決まってんだろ……」




一ノ瀬……?




どうしてそれだけの理由なのにそんなに悲しい顔してるの?




やっぱり他にも一ノ瀬にそんな顔させてる理由があるんじゃない?




…って私には何も分からないか……




「…い!おい!!」




「えっ?」




「お前この状況分かってんの?」




ん?この状況……?




目の前には不適な笑みを浮かべる一ノ瀬、後ろには壁……




あああああ!!!
そ、そうだった!!




私今一ノ瀬にか、壁ドンされてるんだった!



「ちょ、は、離してっ!!」




「無理」




む、無理っ?!
なに言ってんのこの人?!




「はぁー!?こ、こっちの方が無理だっての!
は、離さないと明日学校中にあんたの本性バラすわよ!!」



「どうぞご勝手に。
ま、あんたが何と言おうがみんな信じないと思うけど?」




「っ!そ、そんなの分かんないじゃん!」




「いやいや何の証拠もない、それにお前と俺の言うことみんなはどっち信じるかなんて目に見えて分かんだろ」