「ちょ、ちょっと一ノ瀬?!」
「ははははははー
あんたって本当に面白いね
嫌われてることは分かってたけど、まさか俺の本性にまで気づいてるとは思わなかったわ」
「っ!あ、あんたやっぱりっ!」
「そうだよ、こっちが本当の俺、
んであんたの言うとおりいつもの俺は作り物」
「なんで、そんなことしてるの……?」
いつもの一ノ瀬が偽物だってことは分かってたでもここまで違うなんて予想外だ
何か理由でもあるの?
「そんなんご機嫌取りに決まってんじゃん
先生もみんな俺がなんでもできる王子様だと喜ぶの、それに優等生だといろいろ楽なんだよねー」
え、?それだけ?!
そんなんでここまで人って変われるものなの?
「う、嘘だっ!
それだけじゃないでしょ!他にも理由が……」
ドンッ!__
「キャッ!」
気がつくと私は一ノ瀬に腕を掴まれ壁に思い切り押しつけられた
「ちょっ、!は、離してよ!」
「お前にこそ俺の何が分かんだよ」