一ノ瀬のこと苦手だけどさっきみたいに話しやすくしてくれてるとこはいいやつだなって
苦手意識が少しなくなったと思ったのに
「結城さん……?」
「そうやって人のこと分かったみたいに言わないでよっ!
本当のことなんて何も知らないくせにっ……!」
私は怒りにまかせて一息でしゃべった
「結城さんとりあえず落ち着こう
俺が怒らせるようなことを言ったなら謝るから」
「っ!その態度もよ!!
いつも見るたびに思ってたけどその人のことを見下すような態度
あんた実はいつも人のこと心の中でで見下してんじゃないの?
あ、じゃその王子様みたいな性格も実は偽物だっ
たりして、ははははは……」
__……
あ、私何言ってんの?
ムカついたからってさすがに今のは傷つくよね……
それにもし一ノ瀬が本当に王子様みたいな性格だったら私の方こそ人のこと分かったみたいに言ってるじゃん!
「ご、ごめん!今のはそのー言い過ぎたってゆーか……」
「はははははは!!!!!」
えぇっ!?
な、なんで大笑い?!